ここ2年ほど、わりと音離れの時期が続いていたが、急に生でクラシックを聴きたくなって、検索したのが一昨日のこと。
ラフマニノフの気分で、それを扱うのが今日のコンサートだったので、池袋まで。
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団による曲目は以下のとおり。
- モーツアルト: 歌劇「フィガロの結婚」K.492 序曲
- ラフマニノフ : ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18
- チャイコフスキー : 交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」
昨日モーツアルトの誕生日だったのが関係して、モーツアルトをやることになったのか?そこだけまるで雰囲気が違ったけど、華やいだ。
オーケストラはもとより、特に若林顕というピアニストの演奏が、端正で瑞々しくて繊細で美しくて、現実と幻の境を行ったり来たりした。
最後の曲まで聴いて思い出したのが、「音のカタログ」というCDのこと。
昔、新聞1ページの広告が出て、クラシック名曲百選、ポピュラーミュージック名曲百選の、聴きどころだけが詰まったカタログのような商品だと説明されていた。
ソニーファミリークラブの商品。
小学校の頃から何度か広告をみては、素敵な大人になるには、これらを聴いて、ひととおり曲を覚えたり、好きな曲をみつけて、そこから深めていく必要があると考えていた。
中学生になったくらいのときに、思い切って、2枚を通販で購入。1枚1000円か500円か、CDとしては手頃な価格だった。販促にもなっているからだろう。
それでも子供には、通販ということもあり、ドキドキの買い物だった。
今日の演目は、3つともすべて、この音のカタログに入っている曲だったのだ。いくら名曲百選といっても、超有名なもの以外は人によって変わってくるから、数多あるクラシックの曲のなかで、この一致はすごいかもしれない。
いままで、そんなに行っているわけではないけれど、国内外で30件くらいコンサートに行った中ではじめてだとおもう。
知っている曲だとよけい、ありがたみがあって、うれしい会になる。
両親もこの音のカタログが気に入っていて、長距離ドライブのときによくかけていた。思ったよりも一曲あたりの長さがある。もっと聴きたい!と思っても次に行ってしまうと感じる時もあるけれど。飽きなくてよいかも。
中古ならいまも売っているよう。
私もこれから勉強していこう。