ベルリンのフリーランスビザを取得の情報はよくありますが、デュッセルドルフのものは検索に出てきません。やはり企業にお勤めの人が多い街だからでしょうか。
もし取るとしたらどうかと考え、外人局に行って、直接きいてきました。
ちなみに筆者は現時点では申請を考えていないので、実際どうだったかという情報ではなく、「外人局のスタッフにインタビュー」のような最新情報としてみてみてください。
- 外人局の受付の状況
- Q:どんな書類が必要なのか?残高はいくら必要?
- Q:いつから申請できるのか?
- Q:ビザの期限はどれくらい有効なのか?
- Q:手数料はいくらなのか?
- Q:通常の就労ビザから切り替える場合、いつまで猶予があるのか?
- Q:ビザ取得後に州内や違う州に引っ越したらどうなるか?
- 自力では厳しい場合
外人局の受付の状況
最初に受付があって、30分以上並んだと思います。外国人だけしか来ない場所なだけあって、イスラム系やアフリカ系、東欧系らしき人々が多かったです。
このドアの向こうに一人だけいるスタッフが切り盛りしています。
自分の番が来ると聞かれたのは、生年月日でした。そこから検索したようで、あなたは●●さん?と言われました。
相談内容を告げると、控え番号が渡されました。それがディスプレイに表示されたら指定された部屋に行きます。受付で順番を待っているときに比べたらあっという間でした。5~10分くらいです。
中に入ると、比較的英語が得意な方でした。英語で話しかけたら、なんだ、英語か、とちょっとがっかりのようではありましたが。さっそくいろいろ聞いてみました。
Q:どんな書類が必要なのか?残高はいくら必要?
何の書類が必要かときいたら、まず必要なのは以下の書類と言われました。これが準備できたらまた予約を取ってもってきて欲しいと。
- 事業計画書
- 経済状況を示す残高証明
- 証明書
事業計画書は、どんなことを書いたらいいかと調べたら、Googleで調べるようにと言われました(笑)英語でもいいそうです。
残高証明については、最低でも€8,100(約105万円)は必要とのことでした。ドイツの銀行の口座に入っているものです。この金額は、ベルリンあたりと同じくらいのようですね。ちなみに個人事業主の場合は最低€25,000(約325万円)とのことです。
3の証明書は、大学の卒業証明書と、それ以外に何かあればもってくるようにと言われました。ちなみに大学の学部が、その職業と関連性があるかが必要で、もしくはそれ以外に何か資格の証明書があればいいけれど、それをみてOKかどうか判断するとのことです。
例えば、ライターであれば、経済ニュースを書くなら、経済学部ならOKといったように・・・。実績とかは関係ないという感じでした。
また、例えば職業が翻訳(ライティングのみ)なら、日英間の翻訳は?といったら鼻で笑われました。翻訳の仕事のための証明書としては、TOEIC等の英語のテストはどうかと聞いたのですが、それではだめだという話です。
Q:いつから申請できるのか?
就業している間から申請というか前相談というかできるようです。
Q:ビザの期限はどれくらい有効なのか?
一年間のみ。その後についてはその時に決めるとのこと。
Q:手数料はいくらなのか?
手数料は€60だそうです。
Q:通常の就労ビザから切り替える場合、いつまで猶予があるのか?
滞在許可証は現職に基づいているので、退職後は3カ月くらいなら居ていいとのことでした。
Q:ビザ取得後に州内や違う州に引っ越したらどうなるか?
引っ越して他の街にいったら、また申請してやり直しということです。同じ州内であってもだめで、デュッセルドルフ市内でしか働けないと言っていました。
一番厳しいと感じたのは、証明書です。いったい日本人の場合、どれだけの人が希望する職業に合致した学部を卒業しているのか、と思いました。そこがヨーロッパというところですよね。
ちなみに、もし市内で引っ越しをしたら、住民局が発行してくれる新住所のシールを滞在許可証に貼るだけだそうです。
自力では厳しい場合
就労ビザのときにお世話になったこちらの事務所。日本語でメールでの問い合わせができます。事業計画書の作成などのサポートも可能だそうです。