今スイスの首都ベルンにいる。ランチにスイス料理でも食べようかと思ってお店を探し始めたのに、匂いに誘われて、ついついタイ料理店に入店。
人気のお店で、テイクアウトで並ぶ人も多い。中で食べるなら相席ならOKと言われて座ったのは、エキゾチックな風貌の若い女の子の向かいの席。
何人なのかちょっと分からないと思ったら、スイス、フランス、イタリアの血が入ったお父さんとスペイン、フィリピンのお母さんから生まれたとか。誰も、なに人か見当つかないみたい、と言っていた。
そんな彼女は、世界中でツアーをしている「和楽器バンド」という和楽器でロックをやっているグループのファンで、その影響で最近三味線を習い始めたという。
彼女自身、バンドのボーカルをやっていて、そのほかにピアノを教えたりしていると言っていた。ギターもベースもできるので、三味線も難しくないとのことだ。
スイスでは、今、チューリッヒとジュネーブに三味線教室があるそうで、通っていると。
生徒のほとんどが日本のハーフだという。もう半分はスイスだったりフランスだったりイタリアだったりするが、日本の血の影響で三味線に興味をもつのだろうか。
相席の彼女には日本人の血は流れていないが、どのハーフも、どこの国にも所属していない(外国人)感覚があると言っていた。世界中のハーフがそう思っているのかもしれない。特に人種をまたぐ場合は。