以前ラトビア人からきいて、なんだか気に入っている話を。
学生時代、ロンドン留学中に日本人の彼女ができたのだけれど、彼女が先に帰国してしまった。恋しくなった彼は、その1か月後日本に向かい、彼女の家に泊めてもらった。
あてがわれたのは、既に一人暮らしで家を出ている弟の部屋。廊下を挟んで向かいに彼女の部屋。そして廊下のつきあたりには彼女の両親の部屋があった。夜の間、両親は、部屋の襖を少し開けていたという。
監視体制のなか、それでもなんとか彼女の部屋に忍び込んだそう。そして帰国後も、彼女から、その後親に怒られたといった話をきくことはなかったとか。
いやー懐かしいなーなんて上機嫌で話してくれた。襖を開けておくという実に日本的なじっとりとした対策に感じたであろう異文化と、彼女の親がそのヨーロッパからきた190㎝超えの彼氏に大いに警戒したであろうこと、その対比が実に趣深くて印象に残っている。