今年の前半のまだバンコクの暴動が騒がれていた頃、トランジットで一日だけタイに立ち寄った。
十数年ぶりに訪れたバンコクはすっかり都会の街になっていて、制限人数をはるかに超えて私たちを載せたトゥクトゥク(三輪タクシー)が高速道路を逆走したことが、お伽話のようだ。いたるところで米を蒸したような匂いがしていたが、今はまるで感じられない。
王族が経営するレストランでグリーンカレー
短い時間の中で、最優先事項を本場のグリーンカレーを味わうことに定める。
タイ王族が経営し、伝統のレシピでつくる本格カレーが味わえるKalpapruekというお店に照準を合わせた。
バンコクのタイカレーレストラン [バンコク] All About
出てきたグリーンカレーは、お手本のような、典型的な味だった。変に甘すぎず、十分辛いけど、うまみがあって、ナンプラーがふわりと香り、効きすぎないから塩辛くない。
同時に思ったのは、いつもの自分がつくるグリーンカレーとほぼ同じ味だということ。つねづね、これより美味しい味の傾向は存在するのか?と疑問に思っていたので、拍子抜けもしたしほっともした。
というわけで、いつものつくりかたをざっくりと書いてみた。いろいろな人に褒めてもらったので自信をもっておすすめ。
絶対用意したいもの
メイプロイのグリーンカレーペースト 1袋50g
チャオコーのココナッツミルク 400cc (1缶)
コブミカンの葉(ドライ) 3枚〜
ナンプラー
鶏ガラスープの素(顆粒)
砂糖
具(鶏肉以外はお好みで。分量も適当)
鶏もも肉 1枚程度
ゆで筍
パプリカ
なす
いんげん
つくりかた
- ココナッツミルクの白い塊をスプーンで何杯か掬い、鍋に入れる。チャオコーは固形部分が多く扱いやすい。その上にカレーペーストを一袋入れて混ぜ合わせながら弱火で熱する。ココナッツミルクが油代わり。
- 1に鶏肉を入れ、表面の色が変わるまで加熱する。野菜を入れて軽く炒めたら、残りのココナッツミルク、鶏ガラスープ小さじ1、コブミカンの葉を入れて、具に火が通るまで煮る。弱〜中火で蓋をして10〜15分くらい。
- ナンプラー大さじ1、砂糖大さじ1を入れ、弱火でかき混ぜて味をみる。もし甘さが強ければナンプラーを加え、しょっぱければ砂糖を加える。ドロドロしすぎていたら水を加える。自分の舌を信じて!
※メイプロイのパッケージには水を加えるとあるけれどここでは不要です。
バンコク伊勢丹で、いくつかカレーペーストを買って試したけれど、メイプロイが一番味のバランスがいいし、王族の味とほぼ同じになる。
ペーストとココナッツミルクは、メジャーなものなので、カルディにも成城石井にも取り扱いがあった記憶があるが、変わる可能性も。