ケンブリッジの語学学校に、かなりイケメンのトルコ人がいた。顔がいいだけではなく、オダギリジョーのような色気があり、学者を目指している院生で、国の代表に選ばれたことのあるエクストリーム系の選手で、しかもポーカーやダーツが得意で大会で何度か優勝したことがあるとか。自分の性格を表す単語に、「Fearless(怖いもの知らず)」と挙げていたのを思い出す。
しかし彼にも苦手なものがあった。それは英語。なので、数カ月間は、よくコミュニケーションがとれなかった(お互い様)。それでも、トルコ人は親日ということもあり、仲良くなった。
イギリスのタオルがパサパサなのがつらいことを共感しあったり。お互いキリスト教徒ではないクリスマスイブに、なぜかロンドンのチャイナタウンで中華を食べたり。ダーツを教わったり。
特に印象に残っている彼の発言といえば。
トルコの場合、国を代表する選手となると、銀色のパスポートが配布されるとか。
子供のころ憧れていたお嬢様とつきあっているのだけど、相手の家柄の良さも手放したくない理由っぽいこと(が会話からうかがえること)とか。本人もおぼっちゃまなせいか、重要視しているのかもしれない。
そして、日本酒の話をしているときに、でもアルコール度数高いからね、といったら、「何を言っているんだ。全く高くないじゃないか」、と言い返されたこと。
それというのも、トルコのラクというお酒は度数が45~50度だから。アルコール度数の概念が国によって違うのがびっくりだった。
写真は、みんなでいったトルコ料理のお店の写真。クリスマス関係ないだろうに、ケンブリッジのお店だからか飾りがあった。
ここでラクをのんだ。アニスの香りの、独特な香りがきらいじゃないと思い、おいしいと言ったら、うれしそうだった。
また、見るからに美形だったので、特に本人にその感想を伝える必要がないと思っていたのだけれど。伝えたら感激していた。日本人からそう思われたことが新鮮だったのだろう。だから、そういうのは伝えた方がいいようだ。