違反者講習を受けてきた

日本 - エピソード

生まれてはじめて、違反者講習を受けてきた。

この5年間に、右折禁止を二回、一時停止を一回取られていた。
講習に行く前は、掃き溜めのような空間に行かなくてはならない、と思うと、自分がその一員であるのに、気が重かった。
入ってみると、想像以上に、問題を抱えていそうな雰囲気の人、荒いタイプが多い。それでも皆、誕生日が近い冬生まれの仲間かと思うと親近感が出そうで出なかった(笑)
講習の注意事項として、プロジェクターには、飲み物は(アルコール以外)自由です、と映し出されていて、笑いかけた。猛者だけに対して言われていることなのか。優良講習でも言われていることなのだろうか。
二時間の講習は、以下から構成されている。
  1. 孫氏の兵法から学ぶ交通安全の道という映像
  2. 運転適性チェック
  3. 冊子に基づいた講義
居眠り禁止と言われていたなかで、寝不足だったので、一番前の席なのにも関わらず、ときどき意識を失ってしまった。特に部屋が暗くなる映像のとき。
孫氏の兵法というのは、「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」。彼=道路交通に潜むあらゆる危険、己=イライラしやすいのか自己中なのかといったタイプ、これらを知れば交通事故は防げる、と説明されていた。
たとえで、家庭に潜む危険をイメージした場面の映像で、男性が部屋の画鋲を踏みそうになった瞬間、後ろの席の男性が、「あいてっ!!」と大声で叫んだ。その後もごもご言って誤魔化そうとしていたけれど、きっとよほど真剣に見入っていたのだろう。目の前の席なだけに笑うこともできず、堪えていた。
ディープな二時間が終わり、無事免許証を受け取る。写真撮影時に、感じの悪い警察官に当たり、睨むような写真に仕上がってしまった。柄が悪そうで、それはゴールド免許なはずないでしょ、と思われても仕方ないような。

三年で更新しなきゃいけないのも面倒だけど、写真を取り替えるチャンスが早めに来るのはわるくないわるくない。

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