あるスペイン中部の街

その他ヨーロッパ - エピソード

昨年訪れた小さな町の、いまだに印象に残るエピソードをパラパラと。

その町の中心部には噴水がある。年に1度のお祭りには、水が抜かれ、掃除が施され、代わりにワインが投入される。人々は、そこから噴き出すワインをすくってのむ。

古い家の地下にはワインの貯蔵庫があり、数千本のワインがあるのも珍しくない。ものによっては酢になっていてのめたものではないらしいのだが。

教会の改装が必要になり、敬虔なキリスト教信者が、新築のアパートの一部に教会を組み込んでいるパターンも見かけた。

町のメインストリートを歩くと、オペラが聞こえてくる。おじいさんが、自宅の窓際で歌っている。少々呆けているというおじいさんは車いすなので、家族に窓際に連れてきてもらっている。その歌のうまさから、人々に「ナイチンゲール」(実際はスペイン語だが)と呼ばれている。

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