ロンドンの地下鉄で寝ること

ウィンターワンダーランド 英国 - エピソード

ロンドンの地下鉄では、基本的に人は食べものを食べない。

たまーに。郊外の方で、中学生がクッキーを食べていたりするけれど。

一回、どうしても我慢できなくなった20代女性がまだまだ混んでいるときにお箸で寿司を食べ始めたときがあったけどかなりレアケース。そして隣が日本人の私だった奇跡。

さきほど地下鉄に乗り込んだら、すごいイビキが聞こえた。黒人の男の人が爆睡していてのイビキ。

ロンドンの地下鉄では、基本的に人は寝ない。

だから、イビキをかく人をみることは基本的にない。

あまりに大きな音だったので、彼から少し離れたところに向かい同士で座っていた女性たちが彼について話し始めた。二人はもともと面識がない様子。

このまま彼が寝過ごしてもいけないし、起こそうとして酔っぱらっていて暴れられても危険だし・・・。と言っていたけれど、二人は最寄り駅に着く直前、意を決して彼の近くに立った。

肩をトントンっと叩いたあとさっと後ろに下がりながら、「私たちはあなたがどこに行くのか知りませんけれど・・・」と言った。

そしたら、彼は「んー」と言いながら目を覚ました。

もごもご言いながら、その駅で降りて改札に向かった。

ちょうど最寄り駅だった奇跡。

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