温泉湖とは
ローマ時代から人々が利用していた、天然温泉水の湖で、年間を通して水温が27℃に保たれている。鎮痛作用、鎮静作用などがあるという。
アルハマ・デ・アラゴン(Alhama de Aragón)という、マドリードとサラゴサの間にあるエリアで、マドリードからの客が多い。
19世紀に王族が宿泊した高級ホテルと、お手頃価格のホテルのどちらかに宿泊すると温泉湖で泳ぐ権利がついてくる。宿泊しないで温泉湖だけの料金を払って泳ぐことも可能。
わたしが宿泊したのはお手頃価格の方で、「Hotel Parque Balneario Termas Pallares」と言う名前。公式サイトは英語ページがない(クリックしても飛べない)ので、booking.comを使った。
ホテル宿泊料金は土日と平日では値段が違う。行ったのは2023年7月の平日で、部屋をひとり利用で89ユーロ程度(スパ、温泉湖込)。温泉湖のみだと10ユーロ以上安くなる。
温泉水だけどドクターフィッシュがいる
ドクターフィッシュ的な魚が角質を食べにくると聞いていた。実際は、鯵より大きい、ひょっとしたら鯛レベルの魚にも食べられることになる。形も鯵みたいに立体的なものも、鯛みたいに平らなのもいる。大きい魚になると、やはりツンツンどころではなく、歯を立ててきて若干痛いくらい。血は出なかったけれど。
魚に来て欲しいときは、かかとを後ろに上げて、じっとして待ち、やめてほしいときは動けばOK。かかとだけでなく、ひざとか、いろいろなところを食べにくる。
淵のあたりは足が着くけれど、1メートルも内側に入るともう深くなっている印象。
わたしは日焼けしないようできるだけ木陰にいたいと思っていたけれど、そういったエリアは狭い。
水温が一定なので、夏に限らず春や秋にも泳ぐひとたちがいるそう。冬もいるかもしれない。水から出る時凍りそうになるだろうけれど。
ホテルの敷地内にあり、係の人に部屋番号を言って通してもらうことになる(いないときもあるけれど)。
友人は、財布やスマホ、キーなど貴重品は盗まれることないから心配するなと言ってきた。場所取りも兼ねて椅子の上に置いた。心配なので、一緒に行ったメンバーが誰も席にいないときは戻るようにしていたけれど。
スパ利用
1時間ほどの間、熱された石の椅子というかベッドのようなものに横たわったり、ただ浸かったり、ジャグジーのところにいてみたりを適当な順番で繰り返すもの(サーキット)。
指導者がいるわけではなく、各自のペースで動く。
水泳帽が必要。事前にスロットを予約するとともに、チェックイン時に受け取る健康チェックシート(服用している薬などを記入)を受付で提出することになる。
水質自体は泳ぐほうの湖と一緒。やらなくてもよかったと思った。
トップレスになること
スペインでは泳ぐ場面でトップレスになる人が多いと言われている。この湖でほかの女性でなっている人は見かけなかったけれど、筆者の友人もこのときトップレスになっていた。周りの人も気にしている様子がない。
彼女は、まったく恥ずかしさもなく、何も感じないと言っていた。トップレスはいいけれど、下も脱いでヌードになるのは好きじゃないらしい。
彼女の夫はビーチなどでヌードになるのが好きらしい。他の女性がトップレスなのを見たときどう思うかと妻の前で質問したら、「ただの体。ありふれているから、ほんと」と言っていた。