ここ数年は年の半分をイギリスで過ごしているが、帰国が近づくとつくるのが「日本で食べたいものリスト」だ。
そのベスト3に必ず入るのが、天下一品のラーメン。
今回、帰国後の最初の食事がこれだった。

横浜駅の近くの天下一品。
オーダーしてからこってりのラーメンが運ばれてくるまでの内に秘めた興奮たるや。隣に座る常連さんには、この半年の間に蓄積された「飢餓感」がいま解消されようとしているというすごい瞬間なのが想像できるまい。スープ最後の一滴まで味わい尽くす。
帰国してからだけでなく、逆に出国前もできるだけ行くようにしている。
しかし、普段そんなに頻繁にラーメンを食べているわけではない。しばらく食べれないと思うと食べたくなるもののようだ。

ロンドンではラーメンが人気なので、そこでもある程度のレベルのラーメンは食べられる。これは大英博物館近くのラーメン屋さんのもので、中国人の友達がいきつけで連れて行ってもらった。
いくつか行ってみたけれど、どこも「まあまあなおいしさ」を越えることはない。そのせいなのか。もしくは10年前にフィレンツェで破壊的にまずいラーメンを食べてホームシックになった経験が根底にあるのかもしれない。
リストには、天下一品のラーメンのほか、家系ラーメン、はしごのだんだん麵(ゆずが香る担々麵)とラーメンが多い。あとは焼肉、天ぷら、寿司、牛丼、讃岐うどん、ショートケーキ、みょうがといったもの。帰国して1か月半、ほぼクリアした。