富士酢ーお酢へのロイヤリティ

日本 - てみやげ

このブログを始めてから気付いたのは、自分が美味しいと思うものには酸味が入っていることが多いこと。よく「酸味」という単語を使っている。

酸っぱいもの好きの自覚はなかったけれども。
思えばフィレンツェでは、年代物でそのままでもフルーティで美味しいバルサミコ酢とトリュフ蜂蜜を奮発して買って、サラダだけ贅沢してみたり。
日本では富士酢ひとすじだったり。

からだにいいものでガチガチにかためていた時代に、無農薬米からつくったお酢だと知って以来愛用。

当時、友人たちに配るのに、店頭で買うよりラクだし新鮮だろうと電話で取り寄せたことがあった。

実家に送ろうとしたのに手違いで一人暮らしの家に届いたので、その旨を伝えたところ、飯尾醸造の奥さんの達筆な詫び状と、お酢レシピの本が届いた。

このレシピ本には、おいしいレシピがつまっているだけでない。飯尾家の人となりが写真やコラムから伝わってくるのだ。

二卵性の男女の双子のうち、活発な息子が後継で、こだわり派の娘が料理研究とPR担当であることがわかったり。母娘で意外な旅をしていたり。パッケージの字は奥さんによるものだと知ったり。

無農薬米が当たり前でなかった頃の苦労話やお酢づくりへのこだわりはもちろん、代々使われてきた立派な漆器には米作りが描かれているのが紹介されたりしていて、私はすっかりお酢屋とこの一家に憧れたのだった。

色々つくってみたけれど、なかでも友人たちに大好評でレシピをせがまれたのが、冬にぴったりの「豚にら大根」。ご飯がすすんでしかたない。

ネットにもレシピが紹介されているのでお試しあれ。

富士酢醸造元 飯尾醸造 – 酢料理レシピ – 豚にら大根

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