飛行機の中での出来事4つ

イタリア - カルチャー
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授乳をはじめたお母さん

以前ドイツからイタリアまでLCCに乗ったときのこと。左隣の席に座ったのは、まだ小さな赤ちゃんを抱いたお母さん。

そのお母さんがおもむろに授乳をはじめた。日本みたいに、ケープを使うということは一切なし。

キャビンアテンダントが話しかけたところ、まだ生後2週間の赤ちゃんだと判明。同じ列の子供も大人も、わー、ちっちゃいねー!と赤ちゃんを見たがった。

息子と一緒になって見ていたのが、通路を隔てて私の右隣に座っていた男の人。その表情や空気感から、見たがっているのが赤ちゃんでなく、お母さんのおっぱいだと気づいた。

私はそれが許せなくて、自主的に視界をブロック。すると何度も態勢を変えて、なんとか見ようとしてくる。都度私も位置を変えた。きっとお母さんが気にしない人だとは思ったのだけど、我慢ならなかった。

それにしても生まれて間もない赤ちゃんは鼓膜の問題があるかと思っていたけれど、飛行機に乗っていいのだなと思った。

オペラ歌手が隣の席に

今度はイタリアからドイツに戻るフライトにて。飲み物の選択肢にプロセッコがあり、ついているなあと、くつろぎはじめたとき。

くしゃみが出た。あろうことか鼻水まで。慌ててティッシュを探すも見つからない・・・。

隣の席の人がティッシュを差し出してくれた。この状態では目を合わせられないので、ありがとうといって鼻をかんでから、改めて対峙することができた。

自己紹介からはじまって、何の仕事をしているかという話になったとき、オペラを歌っていると。普段ミュンヘンでグループで活動していて、今もフィレンツェで公演してきたのだという。

相手もプロセッコを飲んでいて、お酒は喉には問題ないのかきいたら、今日は特別だと言っていた。

名刺をもらい、いつか公演にいくね、といって、今割と行ける状態にあることに気が付いた。

大学の先輩に出会う

大学生のとき、パリからのフライトで隣に座った人と何かのきっかけで話しはじめた。しばらくして、同じ大学の学部も同じだったことが分かった。6歳くらい向こうが上だったので、学生時代はかぶっていなかったけれど盛り上がった。

出張の帰りで、次はベトナムだと言う。アオザイいいなと言ったら買ってきてくれることになった。そして一緒に食事をした際に、アオザイと一緒にカラスミをくれた。若い子にカラスミという感覚が面白かった。

下心があるわけでもなく、単に隣になった一瞬のご縁を大切にしてくれた感じだった。

日本在住の外国人

この間ドイツ行きのフライトで後ろの席だった人が、飛行機が止まって降りるのを待っているときにクイズを出してきた。小さな袋を手に持ち、この中に何が入っているでしょうかって。

全然正解できず、結局教えてもらった答えは折り紙だった。大事に手で運んできたと。親戚にあげると言っていたように思う。

そして日本の果物がいかに美味しいかということを力説しはじめた。桃やマスカット、さくらんぼなど、高級品のクオリティの高さを語っていた。

聞いているうちに、今日本を離れてきてしまったことを後悔するほどの名演説。確かに日本の果物は美味しいけれど、そこをついてくる外国人って珍しい。

ヨーロッパの果物も、安くて美味しいと思うけれど。

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