コロナに配慮したフラットにやってきた法律無視のフラットメイト

英国 - 現地の様子

常に換気、こまめな消毒が行われるシェアタイプのフラットの話を前回した。

ここのフラットは、Airbnbなどを通した短期利用が多い。そのため、どんどんメンバーが入れ替わる。

年末は、料理好きなカップルが長時間大声でしゃべりながらキッチンを占領していたので、いいひとたちだったけれど、コロナ的に怖いと思っていた。

そのカップルが出て行ったあとは、ほとんど料理をしない男性ばかりが入れ替わり滞在していて、個人的には大変ラッキーだと思っている。

そんな落ち着いたフラットに、先週木曜日にやってきたのが若干いかがわしさがあるけれど大人しそうな若者だった。どこの国からやってきたのかイントネーションから分からなかったけれど、白人の男性。食器を使う前に洗って、キッチンタオルで拭いていたので、それなりの衛生観念がある人なんだろうなと思った。

しかし金曜日に友人を招いてパーティーを始めた。このフラットはパーティー禁止だし、Tier5のナショナルロックダウンでは、例外を除いて他世帯の人を家に招けないことになっている。見つかったら罰金だ。

彼の部屋は階下にあって、私の部屋の斜め下だったけれど、夜中2時を過ぎても盛り上がった会話が聞こえてきて眠れなかった。

さらに辛かったのが臭い。館内禁煙なのに、煙草の臭いが階上に上がってきていたし、マリファナ特有の草のような臭いも漂っていた。ちなみにマリファナはこの国では多少の所持使用では捕まらないそうだ。住宅街や公園を歩いているとときどきこの臭いに遭遇するくらい、珍しくない。

私はフラットの管理人に連絡した。女性スタッフが翌日厳重注意をしてくれた。

しかし、そのの夕方もまた、彼の部屋に人が集まっていたのが分かった。少なくとも3人いる。

その日一日、フラットの中が臭かったので(甘い匂いもした。隣の部屋の人に聞いたら、多分ハーブ系のタバコを吸ったのだろうとのこと)、翌日もそうなったらたまらないと思って、また管理人に早めに連絡した。

バスルームには、ところどころ黄色いシミがついたバスタオルが放置されていて、それが尿なのかどうかわからなかったけれど、ドラッグをやってもっと奇妙な行動をされたらたまらないという思いもあった。

夜のうちに女性スタッフが駆けつけてくれた。実際部屋には3人いたのだけれど、「パーティーはしていない」と否定したのだそう。

場合によっては警察を呼ぶというその注意もむなしく、その日は朝方4時までパーティーは続いた(隣の部屋の住人情報。真上に位置しているので音がかなり聞こえたようで、その時間まで寝付けなかったとのこと)。

階下の彼は、滞在の延長希望を出していたそうだが、却下された。

なので、クレームを付けた甲斐はあった。隣の部屋の住人はクレームを入れなかったのだが、彼が出て行ったと知ってホッとしていた。

私は2日目のクレームを入れるのもしつこいかと思ったし、隣の部屋の住人からもクレームを入れてほしかったけれど、その人はクレームを入れないタイプの人のようだったから、やってよかったと確信している。

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