つい先日のこと。気がついたら天井に虫がとまっていた。眼鏡をかけても、椅子の上に乗ってみてみても、なんの虫だかよく分からなかったけれど。
カメラで写真を撮ってみたら黒ベースのテントウムシと判明。
ネットで調べたところ、部屋にテントウムシが入ってくるのはハッピージンクスであり、訪問者を意味するという。
何かいいことが起こりそうなあたたかな気持ちで床に就いた。
翌朝起きて天井のテントウムシがとまっていたあたりをみると、いなくなっている。あたりを見回しても見当たらず。幻のように消えて、ますます神秘的だと感慨にふける。
しばらくして、床に黒い塊を発見。それはつぶれたテントウムシだった。あろうことか、神の使いを知らないうちに踏みつぶしていた。申し訳なさと、幸運もふみつぶしてしまったかのようなさびしい気持ちになった。