2021年版イギリスのコロナ意識

英国 - 現地の様子

ロンドンの街中の人々

日本でも「イギリスではマスクをしていない」みたいな報道があったけれど。

電車やバスの中は、本当にマスクをしていない人が多い。

マスクをしなければならないというのがロンドンの公共交通機関のルールなんだけれど、罰則がないせいか全然守られていない。そもそも罰則があった昨年だってマスクをしていない人が割といたくらいなので、今は本当にしていない人が多い。老若男女問わず。

だいたいならすと50%くらいになるけれど、自分以外ほとんどの人がマスクしていないときもあるくらいだ。

日本と違って電車やバスの中でスマホで話すことがOKとされているので、マスクしていない人が大声で話し始めるから恐ろしい。

これに関しては、「マスクしない人が信じられない!」といっているイギリス人ももちろんいる。

飲食店はというと、よく行くコーヒーのチェーン店を含めて、店員さんがマスクしていないことがとても多い。

語学学校

先生が何も言わなければノーマスク、顎マスク、鼻出しマスクになりがち。これらの状態になりやすい人は、実は過去に感染経験がある人が多かったりする。免疫があると感じていたり、症状が大したことなかったことに起因しているように思う。

飲食店勤務の20代男性1人に詳しく聞いてみた。2020年3月に感染し、3か月後に抗体検査で抗体ができていたことを確認。それから1年以上経った2021年夏に一緒に暮らす姉妹が発症したけれど、感染しなかった。そこから3か月くらい経つけれどまだ抗体があるのではないかと思っている。抗体がもう無いにしても、ワクチンは有害だと思うので打ちたくない。感染したときは、発熱と関節痛が2日で終了。咳は3か月止まらなかったけれど、症状はその程度だったので、また感染することはそんなに怖くない。2回目感染の症状はもっと軽くなると聞いていることもある。

会社の中のマスク

1人に聞いただけなのだけれど、研究所で働いている友人によると、会社でマスクが推奨レベルになってから、誰もマスクをしていないのだそう。まだ20代の彼女は仕事場ではマスクをせず、電車の中だけマスクをしていると話していた。ただホームパーティーとかやっているし、若者しかいないシェアハウスでは皆で仲良く交流しているし、電車の中だけしていても意味がないとは感じている。

家の中のマスク

基本的に、家の中でマスクをしている人は日本同様、ほとんどいないと思われる。

日本と比べると格段にシェア物件は多いものの、ゲストハウスやシェアハウスなどで、隔離期間にいる人がいるようなところで、管理側の人がしていたのを見たことはあるけれど、それ以外はかなり珍しいと思われる。

隣の家のイギリス人一家は家の中でもマスクをしていると大家さんから聞いたが、レアケースのはず。

大家さん夫妻

いま60代・50代のイギリス人のカップルの家に下宿しているけれど、たまに一緒に夕食を食べるよう誘ってもらうことがある。少し距離は取って席に着くが私はすこしハラハラしている。

話をしていてスマホの写真を見せてもらうことがあるので、顔が近くなることもあるので私は気が気ではない。

家には息子一家が泊まりにくることがあるし(息子さんが夜中咳き込んでいたし、子どもが食べ過ぎのせいかノロのせいか大量嘔吐したので恐ろしかった)、夫妻で親族のパーティーに参加していたこともある。

旦那さんは、割と深刻な基礎疾患ありの人だけれど、よくゴルフに出かけているし、夫婦で飛行機で旅行して親戚の家に1週間滞在するなどしている。

奥さんは、友人や姪っ子たちなどとよく食事をしたり遊びに行ったりしている。

(私は旦那さんの基礎疾患を知ったとき、もしも外からコロナを持ち込んでしまったらいけないので、どうしたものかと相談したのだが、気にするなということだった。その後夫妻の行動を見て、心配しすぎるのを止めた)

旦那さんは最近3度目の接種をして、夫婦とも、もうこれでほぼ100%オーケーと安心している。

ハウスメイト

私が熱が出てPCR検査をしたとき、今結果待ちだとハウスメイト(ほかの下宿人)に伝えた。警告の意味があったのだけど、翌日ボーイフレンドを家に呼んでいてびっくりした。20代で若いせいか、全然気にしていないんだと思う。

そのボーイフレンドは、自身の家で感染者が出たから1週間この家に泊まらせてほしいと大家さんにお願いしてOKをもらった。

彼は私にも状況説明をしたのだけど、その際、ワクチン2回接種してるから大丈夫だと思うって言った。もしも彼が感染していたらどうするんだと思ったのだが、その可能性はないと考えている様子だった。

(濃厚接触者としてPCRを受けたという話はしていなかったので、本当はそれを聞きたかったのだけれどさすがに無理だった)

ケンブリッジの夫妻

ケンブリッジの60代夫妻も、ワクチンで、守られているという感覚がある、と話していた。

年配の友人は家に招いたりしているけれど、学生のような若い人は意識が違うのでリスキーと考えているとのこと。

2回目接種をしたあと、ようやく息子と会えたとか、社交ができるようになったと喜んでいた。旅行にも長期で行っている。


全般的に、日本人よりもイギリス人の方がずっとワクチンを信頼している傾向がある。

フランス人の30代の妊婦も、「ワクチンを済ませていれば、ブレイクスルー感染がないこともないけれど、あっても重症にならないのでそんなに心配していない」と話していた。

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