いま大英博物店で北斎の展示が行われている。
1820年代~40年代に描かれた版画の下絵103点などが世界初公開となった。
「万物絵本大全図」という図鑑のためのもので、図鑑は発売されなかったし、そのため版画にならなかったので、「失われた作品」と呼ばれていたようだ。
中国にまつわる作品が多いけれど、あらゆるタイプの動物や植物などまで幅広く描かれていて、どれもものすごくうまい。
とくに心惹かれたものをいくつか紹介。
竜宮城。琉球とあるのが目を引く。
高麗(韓国)、中国、天竺(インド)の人々の服装が描き分けられたもの。あと3種類ある。
200年近く前、すでに漫画のように線が入っていたとは!雷が当たって死ぬ状況らしい。
七福神。味わい深いし、めでたい雰囲気が溢れている。
図鑑の下絵なので、展示されているものは小さいし、モノクロ。かなり地味ではある。
そのためか、やっぱり北斎といえばの「神奈川沖浪裏」も展示されている。
スポンサーは朝日新聞社。出口で口頭アンケートを現地の人のボランティアから求められ、協力した。そのなかで、「今後も朝日新聞の展示があったら見たいか」という質問があった。スポンサーは関係なく、展示次第だと答えたんだけど、変な質問だと白ばんでしまった。
2022年1月30日(日)まで、平日£9(土日£11)。学生証提示で£1の割引がある。