下宿人が参加するイギリスのクリスマス・ディナー

英国 - グルメ

クリスマス前から下宿中の家の大家さんのクリスマス準備を見てきた。

ベーキング作業

23日にケーキ(今年はキャロットケーキだった。4-5日保つ)、24日にビスコッティ(イギリス人だけど)、ソーセージ・ロール(パイ生地)、食事パン を焼き、25日の朝にソーセージ・ロールを追加で焼くという、忙しさ。

ソーセージ・ロールは特に人気で、24日の夜食や25日の朝食にしている人が多い。

大家さんが朝食後にバスローブ姿のまま、ソーセージ・ロールづくりをはじめた。おもむろにテーブルの上に小麦粉をまき出す(多分消毒していない)。そこに市販のソーセージ部分(皮なしの味付けミンチ)を置き、細く伸ばす。前日につくった残りのパイ生地を綿棒で伸ばして、ソーセージをくるみ、切れ目などを入れる。その段階でキッチンを離れたけれど、おそらく卵液を塗って焼いたと思う。

なお、サクサクのパイ生地の油脂は牛脂を使っているとのこと。

24日の夜に里帰りした息子さんたちやその彼女はパブに飲みに行って朝帰り。ジェンガに似たゲームを楽しんだそう。日本人が大晦日に夜更かしするのと同じ感覚か。昼頃起き出してきた。

クリスマスディナー

クリスマスディナーは午後3時にスタート。その少し前からイギリス産のスパークリングワインを飲みながら準備をすすめる。

クラッカーから出てきた紙製の冠をつけてパーティーがはじまる。おまけのおもちゃでメジャーがあったので皆で頭囲を計ったり。

今回日本からのゲスト参加なので焼き餃子を前菜として提供。前に大家さんに焼き餃子を食べてもらったとき、「SUSHIよりずっといい」「こんなおいしいの食べたことない!」と大好評だったので選んだのだった。冷凍焼き餃子をふだんから食べているという日本食好きの息子さんはとくに喜んで食べていた。そのガールフレンドも、ハンドメイドの焼き餃子ははじめてだとテンションが上がっていた。

写真のローストターキーは実はとんでもない大きなサイズで、日本で見るローストチキンの4倍は少なくともあったと思う。

きれいな写真にならなかったのだけれど、カットするとこんなかんじ。

付け合わせは、左上から、ハーブと米(多分)からつくったダンプリング(団子)、ピッグズ・イン・ブランケッツ(ソーセージのベーコン巻)、芽キャベツのロースト、カリフラワーのチーズソース焼き、その下にポテトやにんじん、パースニップのローストが。

どれもおいしかったのだけど、特にローストターキーはとてもジューシーで臭みがなくて絶品!コツをきいたら、最初ベーコンで覆って乾燥しないようにしたとのことだった。

カリフラワーは、茹でたカリフラワーにチーズソースをかけて焼いてある。ベシャメルソースにすりおろしたチェダーチーズを加え、隠し味にイングリッシュマスタード(酸味控えめで塩気ありでコクがある)とタバスコを入れるのだそう!

その後ケーキを食べてものすごくおなかがいっぱいになったけれど、日本の新年会のように色鮮やかでいろんなジャンルのメニューが並ぶようなかんじではない。

食事中は赤ワインも提供されたけれど、食後はケーキのほかカクテルタイムになり、カルーアミルク、シンガポール・スリングやトロピカルな味わいのものをどんどん渡されのんだ。

すでに満足したのと疲れたので早めに部屋に切り上げた。結構遅くまでゲームを楽しむ歓声が聞こえてきていたけど、前夜に夜更かししすぎて私より早く部屋に戻った若者もいたようだった。

26日

その若者は翌朝元気に低温が響く音楽を部屋で鑑賞。大家さんの奥さんは二日酔いなだけにその音楽にやられたと言っていた。

この日はボクシング・デーという祝日。午後はまたカードゲームに皆夢中になっていた。カードゲームは高い英語力が必要そうなものだし、下宿人が混じる雰囲気でもない。

私は前日の焼き餃子の仕上がりがいまいちだったので、気になった点に改良を加えて再度焼いた。ゲームをしている人々に配ったら、みな喜んで食べてあっという間に売り切れた。

下宿人の取るべき行動

当初は親族の集まりを邪魔したくなかったので、クリスマス期間は旅行に行こうかと考えていた。だけど大家さんがそんなことする必要がない、よかったら是非一緒にと言ってくれた。それでも遠慮すべきかと考えながら話をしたのだけど、本当に参加しても良さそうだったので参加することにした。

後日大家さんの奥さんが言っていたのは、パーティーをやっているときに、誰かがやってきてレンジを使って何かをこそこそ温めたりするのを見るのが嫌いとのこと。出席を決めてよかった。

私の他にもドイツ人の下宿人がもうひとりいるのだけど、彼女は欠席。まあ失礼な態度を大家さんにとっていて家を出ていくように通告を受けているだけに当然か。

午前中にサンドウィッチなんかを作って食料確保をしていたようで、パーティーの間一切キッチンに現れなかった。

食事の後、テーブルクロスを交換したり、グラスなどの洗い物をしたりといったことは大家さんの奥さんがひとりでやる感じになっていたので、手伝えたのも出席してよかったと感じた理由。

タイトルとURLをコピーしました