クラシック・コンサート最前列のすすめ

英国 - 現地の様子
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最近クラシック・コンサート2つを鑑賞した。

コロナ的視点でみたコンサート会場

1つ目に行ったものは、安い席がパイプ椅子で配置されたもの。1人用の席、2人用の席がつくられていて、他の客席との間は2メートル程度離れている。

マスクはしっかり装着していた。

2つ目に行ったものは、すべて備え付けの席になっていて、他の客との間がとくに設けられていないもの。

マスクをしていない人がけっこういた。アクセントからお客さんはイギリス人が多そうだった。年配のミドルクラス、知的好奇心が旺盛な人が少なくないと想像されるが、マスクに関する意識が低い人が多くてショックだった。

クラシック・コンサートは観客が叫ばないから安心と思っていたけれど、ブラボーという瞬間があるのを忘れていたのだった。

相変わらず曲と曲の間の咳払いは健在。

最前列でみたコンサート

最前列で見た2回目のコンサートは、ロンドン・フィルハーモニーと海外のピアニストによるもの。

少々真ん中から離れた席だったし、そういう席は音のバランスが悪いなんて言われているけれど、安い席でいいかという気分で選んだ。

一番前だと、普段よく見えないものが見える。

そのピアニストは靴を脱いで裸足で演奏をしていた。1回目はそのまま出ていき、舞台裏でそれに気づいたようで2回目の挨拶のあとさっと手に取って出て行った。3回目は履いてくるのかなと予想したけれど、手に持ったまま戻ってきた。

管弦楽担当の人々は、仲間で間違えた人がいたみたいで演奏後に皆でからかっているのが見えた。音合わせの間もしゃべっているし、弦で前の人の肩をたたいて呼んだりしている。

タキシードの扱いも興味深い。
後ろ中央で裾が割れていて、椅子には真後ろに背もたれがある。裾を左右に分ける人、背もたれの穴から後ろに落とす人、こだわりのない人(片側はお尻で踏んで片側は横に垂らす)という3種類の人がいるとか。

楽譜は2人で見てて右側の人がめくるのも今まで気づかなかった。

演奏中は、基本的に楽譜を見ていてたまに指揮者を見る感じの人が多いけど、楽譜を全く見ない人もいる。

タキシードは制服ではなく、トラウザーの脇にラインが入っている人がいたり、靴のデザインや素材も人それぞれ。


その回の観客は白髪と金髪率が高かった(黒髪の白人が少なかった)、とか。

1番前だと演奏者の足元が見えるし、前方にスペースがあるので幕間や演奏終了後に通路に出やすいというメリットもある。

というわけで、最前列もお試しあれ。

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